重要な『6つのコト』

今回は、今季のスーツトレンドである《クラシックスタイル》を表現するのに重要な『6つのコト』を皆さんにご紹介させて頂こうと思います。

魅力的なスーツスタイルの条件。それは「クラシックとトレンドのバランス」です。
どの時代においても理想とされるスーツスタイルは、クラシックを基礎としつつも時代の変化を柔軟に取り入れたスタイルですので、ただただ昔ながらのクラシックスタイルをそのままマネしても、あまりしっくりこないものになってしまいます。
クラシックスタイルをベースにしながらも決して古く臭くならないように格好良くスーツを着こなしたい方は、是非最後までご覧ください。


① スリーピース&ダブルスーツ
スリーピーススーツとダブルスーツはどちらもクラシックスタイルを象徴するマストアイテムです。
この両方ともに、ひと昔前に比べると見かける方は少なくなりましたが、クラシック回帰でトレンドとなっている昨今では是非挑戦して頂きたいです。
image_6487327-4.jpg
image_6487327-5.jpg

② ピークドラペル
フォーマルなスーツや貫禄のある表情を与えるダブルスーツによく採用されるピークドラペルですが、今シーズンはシングルブレストのスーツジャケットにも、このディテールを取り入れるブランドが多く見られます。
優雅さや華やかさを演出できるディテールであるため、ノッチドラペルとは一味違うクラシカルでドレッシーな印象を与えたい場合は、このピークドラペルを採用することがオススメです。
image_6487327-3.jpg
③ ワイドラペル&ハイゴージ
少し前のメゾン系モードブランドの細身スーツに見られたナローラペルとは打って変わり、クラシックがトレンド昨今では、衿巾は通常よりも太くしたワイドラペルが主流に。
それに合わせて、視点を高い位置に集めることができスタイルアップの効果を発揮するハイゴージを加えることで、よりクラシックでエレガントな胸回りを表現することが出来ます。
image_6487327-2.jpg

④ チェンジポケット
“ブリティッシュテイストのディテール”といえば、このチェンジポケットではないでしょうか。
スーツがビジネス用途ではなく、英国貴族紳士たちのレジャー・スポーツウェアとして着用されていた19世紀に、『チェンジ=小銭・お釣りを入れる為のもの』として生まれたと言われているチェンジポケットは、英国クラシックスタイルを表現するのには必須のディテールです。
現代では実用性はほとんどございませんが、ウエストにさりげないアクセントを加味してくれますので、デザイン性という捉え方でお付けするのもオススメです。
image_123927839.jpg

⑤ タック
スーツのスラックスにおけるトレンドを象徴するディテールのひとつが「タック(プリーツ)」です。
タックとは本来は腰回り(腿辺り、ヒップ周り)にゆとりを付ける際に使われるディテールですが、昨今ではクラシックなディテールとしてタック入りスラックスがメインストリームとなっております。どのブランドを見てもやはり基本は1本タックのスラックスが多くリリースされていますが、よりクラシック感を強く表現したければタックは2本入ったものがオススメです。
IMG-0636.jpg

⑥イタリアの要素をミックスしたテーラリング
今シーズンの百貨店メンズドレスコーナーを見てみると、トレンドである英国のクラシックなスタイルを軸にし、イタリアンスタイルのエッセンスを加えた『ミックススタイル』を推奨しているブランドが非常に多い印象です。
ワイドラペル&ハイゴージの構築的な胸回りにタック入りパンツ、また柄もウインドーペン、千鳥格子、ヘリンボーン、チョークストライプといったクラシカルなスーツスタイルがベースですが、肩はナチュラルショルダー、もしくは完全にパットを無くしたマニカカミーチャ仕様といったイタリアのソフトなディテールが採用されています。このように《ブリティッシュとイタリアの要素をイイトコ取りしたようなテーラリング》は、新鮮でかつ洗礼された大人の粋なスーツスタイルに仕上げてくれます。
image_6487327-1.jpg
image_6487327.jpg


さて、今回は今季のスーツトレンドである《クラシックスタイル》を表現するに重要な『6つのコト』をご紹介させて頂きました。
ようやく過ごしやすい気温になっていき、衣替えを意識する方も多くなってきていると思いますので、どんなスーツを作ろうかお迷いの方は、今回紹介したものを参考して頂ければと思います。
もちろん、YOSHIMURA&SONSでも今季は<クラシック&ベーシック>をテーマにした生地をたくさん取り揃えておりますので、クラシックスーツのお仕立てをご検討されている方は、是非我々スタッフにご相談ください。

この記事へのコメント