本当に『肉厚』なんだなぁ
前回のブログで、私が老舗羅紗屋さんへ行ったお話をしましたが、そこで印象的だったやりとりがありましたので、今回はそのことを少し話そうと思います。
それは、玉岡と私で1つ1つの生地をチェックしていた時のこと。
玉岡 :(反物を見て)お~、この生地は結構なm数あるなぁ。
河本 :これなら着分(3.1m)をある程度の店舗には振り分けられそうですね。
玉岡 :(担当の方に)これって何mあるんですか?
担当の方 :これはですね、、、15mほどしかないですね。
玉岡・河本:短っ!
こんなやりとりが、計2,3回ありました。
会話の通り、見た感じ反物はかなり大きかったため、それなりにm数はあると思っていたものの、実はそんなに無かった、ということなのですが、なぜm数は短いのに反物は大きく見えたのでしょうか。
それは、生地の『厚み』によるものでした。
皆さんこちらをご覧ください。

秋冬物のスーツ地で同じくらいの大きさの反物が2つ並んでいます。
さて、どちらの方がm数は長いと思いますか?
一見同じくらい?もしくは左の方が少し大きいからm数が長いのは左?と思われますよね。
でも実はこれ、右のほうがm数は長いんです。それも10m以上。
右の反物が45mに対し、左は30mしかないのです。10m以上も差があるなんて分からないですよね。
では、それぞれどこの生地なのかというと、右の反物がイタリア製で左の反物がイギリス製。
そう、しっかりとした生地感が特徴の英国生地はそもそも生地が厚いため、反物にするとどんどん大きくなっていくのです。
10m以上長いイタリア生地の反物と並べてあの大きさですから、どれだけ英国生地が肉厚なのかが分かりますよね。
ですから、昨今の英国ブランドでは、高齢化が進んでいるということもあり、大きく重い反物を持ち上げたり運んだりできる人が少ない、ということで、反物は50mがベースなのですがそれを「1反30m」にして販売しているところも多いみたいです。
(確か、葛利毛織さんも同じようなことを言っていました)
我々があの日見間違ったのは全て英国生地でしたので、もちろん薄手のモノもありますが、“やはり英国生地は肉が厚いんだなぁ”と改めて認識することができました。
スーツ(ジャケット)に重厚感が出る、というのも納得です。
それは、玉岡と私で1つ1つの生地をチェックしていた時のこと。
玉岡 :(反物を見て)お~、この生地は結構なm数あるなぁ。
河本 :これなら着分(3.1m)をある程度の店舗には振り分けられそうですね。
玉岡 :(担当の方に)これって何mあるんですか?
担当の方 :これはですね、、、15mほどしかないですね。
玉岡・河本:短っ!
こんなやりとりが、計2,3回ありました。
会話の通り、見た感じ反物はかなり大きかったため、それなりにm数はあると思っていたものの、実はそんなに無かった、ということなのですが、なぜm数は短いのに反物は大きく見えたのでしょうか。
それは、生地の『厚み』によるものでした。
皆さんこちらをご覧ください。
秋冬物のスーツ地で同じくらいの大きさの反物が2つ並んでいます。
さて、どちらの方がm数は長いと思いますか?
一見同じくらい?もしくは左の方が少し大きいからm数が長いのは左?と思われますよね。
でも実はこれ、右のほうがm数は長いんです。それも10m以上。
右の反物が45mに対し、左は30mしかないのです。10m以上も差があるなんて分からないですよね。
では、それぞれどこの生地なのかというと、右の反物がイタリア製で左の反物がイギリス製。
そう、しっかりとした生地感が特徴の英国生地はそもそも生地が厚いため、反物にするとどんどん大きくなっていくのです。
10m以上長いイタリア生地の反物と並べてあの大きさですから、どれだけ英国生地が肉厚なのかが分かりますよね。
ですから、昨今の英国ブランドでは、高齢化が進んでいるということもあり、大きく重い反物を持ち上げたり運んだりできる人が少ない、ということで、反物は50mがベースなのですがそれを「1反30m」にして販売しているところも多いみたいです。
(確か、葛利毛織さんも同じようなことを言っていました)
我々があの日見間違ったのは全て英国生地でしたので、もちろん薄手のモノもありますが、“やはり英国生地は肉が厚いんだなぁ”と改めて認識することができました。
スーツ(ジャケット)に重厚感が出る、というのも納得です。
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