新人教育

私の普段の仕事は、「接客」「HP原稿」「メール対応」「仕入れ(少し)」etc...色々あるのですが、その中に『ヨシムラ及びビックヴィジョンの新人教育』も担当しております。

”え?ビックヴィジョンの新人教育も?”と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、実はビックヴィジョン籍で入社されたスタッフも、先ずはヨシムラでテーラーとして必要な知識、技術(新卒の方には社会人の基礎から)の基礎をビッシリ叩き込み、その後各店舗へ送り出します。(今はビック籍の方の新人教育がほとんどです)

数か月間研修を受け、最後に厳しい採寸テスト(接客テスト)を合格しないと配属先の店舗へすら行けないため、皆さんいつも必死になって研修を受けているのですが、正直教育する側(私)も大変でした。

これは私ならではの悩み?だったかもしれませんが、私は東京店に在籍していた時からこの新人教育をメインで担当していたのですが、何せ年齢が皆さん上。私が先輩としてしっかり教育していかないといけませんが、社会人としては皆さん先輩なのです。それも1つ2つ上というわけではありません。基本10~20歳上の方ばかりです。

どう接すればいいのか。年齢が上だからあんまり言ったら失礼かなとか、最初かなり苦しんだのを覚えています。上から物を言うなんてことはしていないつもりでしたが、もしかすると相手に嫌な気持ちにさせてしまったこともあったかもしれません。
ただ、やはり言わないといけないことはしっかり言わないといけないし、間違った事には指摘しないといけません。
ですから今は、変なうしろめたさはなるべく考えず、その人が恥をかかないよう、早く一人前になれるよう、しっかりリスペクトの気持ちを持ちながら指導にあたっています。
嫌われ役に徹しないといけない時もあるんですけどね、悲 でも前に比べると、研修生とお互い良い関係でOJTが出来ているかなと思っています。

で、今年の3月に大阪店に来たわけですが、現在ビックヴィジョンドーチカ店の新人スタッフを絶賛教育中でございます。
その新人スタッフの名は『佐藤君』。私とほぼ同年代で、将来を有望視されているスタッフの1人です。
佐藤君は未経験の状態でこのオーダースーツ業界に飛び込んできてくれたのですが、実のところ既に所属のドーチカ店ではバリバリ接客をこなしています。
というのも、佐藤君は私が大阪店に来る数か月前にビックヴィジョンへ入社をしました。ですからもう既に接客できるレベルには十分達しています。
しかし、、、、、まだ甘い!!! そう私は感じました。
なぜかというと、一言で言えば、彼の接客は”ビックヴィジョンの接客”だったのです。
誤解を招かないためにも言っておきますが、これはビックヴィジョンの接客が良くないという訳では決してありません。

ヨシムラとビックヴィジョンでは接客の仕方が少し違い、満足度の高い商品を提供する気持ちには一切変わりは無いのですが、どちらかというと、ヨシムラは専門店・ビックヴィジョンはチェーン店というような立ち位置・スタンスです。そのため、ヨシムラはより高い知識と技術、提案力が求められる一方、ビックヴィジョンはより多くのお客様をさばくためのスピード力が求められていました。ですから、ビックヴィジョンの接客は、必然的に企画化された均一のサービスを提供せざるおえない、という考えで、大阪で彼はそのような接客方法の指導をされていました。
ただ、オーダースーツ店同士の競争が激しい今の時代に、接客面に於いて「スピード接客」「企画化した平凡な接客」を重視するお店はもう生き残ってはいけません。(低価格販売が売りのお店ほどそうです)

まず一番に考えないといけないのは、やはり「お客様の満足度をいかに上げるか」です。
ですから、高い知識、技術、提案力を付けることが最も重要であり、その質の高い接客こそが数ある競合他社の中でも差別化できる方法だと私は思います。

そういった理由から、今佐藤君にはより高いレベルの接客(技術・知識)を徹底的に教え込み、ヨシムライズムを引き継いでいる段階です。
順調にレベルアップしてきていますので、このままいくとビックヴィジョンの中でも最高ランクの販売員の1人になることは間違いありません。

よくヨシムラの大阪店で指導していますので、もし彼を見かけられた方は是非声を掛けてあげてください。

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