ボタンの経年変化
"ジャケットのボタンがいつの間にか1つ紛失していたため、同じボタンを1つを購入できませんか?”
これは、よくあるお客様からの問合せです。
ジャケットのボタンって、特にボタンを締める部分(前ボタン)なんかは負荷が掛かってしまいますから、気づかないうちに取れていた・・・なんてことよくありますよね。また、貝ボタンのようなものだと、ぶつけて欠けてしまった・・・など。
もちろん、在庫がありましたら、1つからでも購入は可能でそのままご自宅へお送りすることが出来ますし、事前にご連絡いただいた上、店舗に持ってきていただければ、こちらでお付けすることも出来ます。
ただ、実のところかなり前にお仕立ていただいたモノに関しては、ちょっと難しい場合もありまして、、、
先日、こんなことがありました。
上述のように”ボタンが紛失したため1つボタンを購入したい”というメールが入っていたため、どんなボタンなのか尋ねたところ、そのボタンの画像を送ってくれました。

こちらが、1つ分購入されたいボタンなのですが、まずちょっと珍しいボタンですよね。
これは水色の貝ボタンなのですが、ヨシムラで取り扱っているものではなく、取引先が所有する別注の貝ボタンです。
ヨシムラでは、このような貝ボタンや、メタルボタン、ナットボタンなど、別注のシリーズからもお選びいただけます。
また、今回のように後から追加で発注できるよう、別注のボタンを付ける場合は、品番等をお客様のファイルにしっかり記入し残しておくのですが、実はこのお客様は10年以上前に仕立てられた方でしたので、生憎ファイルがもう残っておらず、ボタンの品番を追跡することが出来なかったのです。
ただ、水色の貝ボタンを一度取引先の倉庫で見たような記憶があったため、早速取引先へ行き探すことに。
担当者の方にも事情を伝え、探していると、、、ありましたよ。水色貝ボタン。

ほらっ!綺麗な水色の!
こうして見つけることが出来たのですが、、、
ん?なんかちょっと違うくない?
比較してみると、


確かに違う!
お客様からは、実際に見るともう少し明るいと言われていましたので、てっきり同じ物かと思いきや、なんか違いような気が・・・
そうアタフタしていると、ベテランの担当者の方が、
「河本君、ちょっと画像を見せてみなさい」と助けにきてくれました。
そして直ぐにお客様から送られてきた画像を見せると、
「これは凄く色落ちしたものだね。実際のボタンはこれだと思うよ」と一つ奥から出してきてくれました。
それが、これ。

え⁉これですか⁉全然違うじゃないですか!
これはどっからどーみてもネイビーですよね。
でも面白い事に、このぐらい濃い色も使っていくとあそこまで淡い色へと色落ちしていくそうなのです。

これが、

これですよ?
ここまで色が変わるとは・・・
と啞然としましたが、言い換えると『ここまで経年変化を楽しめるんですね!』
早速このことをお客様へメールで伝えると、
”確かに!最初はあんな濃いネイビーでした!”とのご返信が。
お客様は気付いていなかったみたいです、笑
そして、最初に私が見つけた明るい水色の貝ボタンと、ネイビーの貝ボタンの2つを提案したところ、
”ジャケットはまだまだ生きていますので、初心に戻って、またネイビーの貝ボタンを付けようと思います”
と、ジャケットのボタンを全てまたネイビーの貝ボタンへ取り替えることになりました。
いやぁ驚きでした。
ここまで色落ちするものかと。
でも特に貝ボタンは色落ちがしやすいみたいですね。
ですから、5年、10年前に仕立てられたもののボタンを1つだけ変えるとなると、そのボタンだけ色が違い浮いてしまう、なんてことはどうしてもでてきます。
(よく皆さんが付けられる本水牛のボタンも、触っているうちにその人の手の油で、どんどん艶が出てきます)
ただ、もちろん色落ちしないボタンもありますから、1か所変えても特に遜色なく馴染むケースもありますが、色落ちの関係で1か所だけ浮いてしまう場合は、今回のように初心に戻り、同じボタンを全取り替えするのも良いのではないでしょうか。
また、全取り替えするのであれば、全く別のボタンを付け直す、という方法もあります。
ボタンが変わればジャケットの雰囲気も変わりますから、同じジャケットでもまた新しい雰囲気を楽しめる別のボタンへ全取り替えも結構オススメです。
お客様の問合せから学ぶことが出来、また一つトークの引き出しが増えました。
これは、よくあるお客様からの問合せです。
ジャケットのボタンって、特にボタンを締める部分(前ボタン)なんかは負荷が掛かってしまいますから、気づかないうちに取れていた・・・なんてことよくありますよね。また、貝ボタンのようなものだと、ぶつけて欠けてしまった・・・など。
もちろん、在庫がありましたら、1つからでも購入は可能でそのままご自宅へお送りすることが出来ますし、事前にご連絡いただいた上、店舗に持ってきていただければ、こちらでお付けすることも出来ます。
ただ、実のところかなり前にお仕立ていただいたモノに関しては、ちょっと難しい場合もありまして、、、
先日、こんなことがありました。
上述のように”ボタンが紛失したため1つボタンを購入したい”というメールが入っていたため、どんなボタンなのか尋ねたところ、そのボタンの画像を送ってくれました。
こちらが、1つ分購入されたいボタンなのですが、まずちょっと珍しいボタンですよね。
これは水色の貝ボタンなのですが、ヨシムラで取り扱っているものではなく、取引先が所有する別注の貝ボタンです。
ヨシムラでは、このような貝ボタンや、メタルボタン、ナットボタンなど、別注のシリーズからもお選びいただけます。
また、今回のように後から追加で発注できるよう、別注のボタンを付ける場合は、品番等をお客様のファイルにしっかり記入し残しておくのですが、実はこのお客様は10年以上前に仕立てられた方でしたので、生憎ファイルがもう残っておらず、ボタンの品番を追跡することが出来なかったのです。
ただ、水色の貝ボタンを一度取引先の倉庫で見たような記憶があったため、早速取引先へ行き探すことに。
担当者の方にも事情を伝え、探していると、、、ありましたよ。水色貝ボタン。

ほらっ!綺麗な水色の!
こうして見つけることが出来たのですが、、、
ん?なんかちょっと違うくない?
比較してみると、

確かに違う!
お客様からは、実際に見るともう少し明るいと言われていましたので、てっきり同じ物かと思いきや、なんか違いような気が・・・
そうアタフタしていると、ベテランの担当者の方が、
「河本君、ちょっと画像を見せてみなさい」と助けにきてくれました。
そして直ぐにお客様から送られてきた画像を見せると、
「これは凄く色落ちしたものだね。実際のボタンはこれだと思うよ」と一つ奥から出してきてくれました。
それが、これ。

え⁉これですか⁉全然違うじゃないですか!
これはどっからどーみてもネイビーですよね。
でも面白い事に、このぐらい濃い色も使っていくとあそこまで淡い色へと色落ちしていくそうなのです。

これが、
これですよ?
ここまで色が変わるとは・・・
と啞然としましたが、言い換えると『ここまで経年変化を楽しめるんですね!』
早速このことをお客様へメールで伝えると、
”確かに!最初はあんな濃いネイビーでした!”とのご返信が。
お客様は気付いていなかったみたいです、笑
そして、最初に私が見つけた明るい水色の貝ボタンと、ネイビーの貝ボタンの2つを提案したところ、
”ジャケットはまだまだ生きていますので、初心に戻って、またネイビーの貝ボタンを付けようと思います”
と、ジャケットのボタンを全てまたネイビーの貝ボタンへ取り替えることになりました。
いやぁ驚きでした。
ここまで色落ちするものかと。
でも特に貝ボタンは色落ちがしやすいみたいですね。
ですから、5年、10年前に仕立てられたもののボタンを1つだけ変えるとなると、そのボタンだけ色が違い浮いてしまう、なんてことはどうしてもでてきます。
(よく皆さんが付けられる本水牛のボタンも、触っているうちにその人の手の油で、どんどん艶が出てきます)
ただ、もちろん色落ちしないボタンもありますから、1か所変えても特に遜色なく馴染むケースもありますが、色落ちの関係で1か所だけ浮いてしまう場合は、今回のように初心に戻り、同じボタンを全取り替えするのも良いのではないでしょうか。
また、全取り替えするのであれば、全く別のボタンを付け直す、という方法もあります。
ボタンが変わればジャケットの雰囲気も変わりますから、同じジャケットでもまた新しい雰囲気を楽しめる別のボタンへ全取り替えも結構オススメです。
お客様の問合せから学ぶことが出来、また一つトークの引き出しが増えました。
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